「忠烈祠」衛兵交代と台湾の歴史
3日目は朝食をさっさと済ませ、朝一番で、戦争で亡くなった英霊を祀る「忠烈祠」へ。
毎時の衛兵交代で有名な場所で、朝9時前に行ったころには観光客の人だかりができていました。正門と奥の建物のあいだを衛兵が歩くということで、一眼レフを構えた夫は正門前、2号を抱いた私と1号は向かって右の観光客が途切れたあたりにスタンバイ。
結論として、母&1号のポジションは当たりでした。交代の衛兵は向かって左、門の内側にある小屋から出てくるので、出てくるところからばっちり全部見えたのです。
一糸乱れぬ動きで隊列を組んで歩く衛兵さん、やはり格好いい。国家の威信をかけて、厳しい訓練を積んでいるのでしょうね。青い制服だったので、この日は空軍のようです。
面白かったのが、観光客のラインコントロールを担当する係の人がいること。
一切喋らないのですが、衛兵の進みに合わせ、身振り手振りで「いまならここまで来ていい」「ここはだめ」と教えてくれるのです。観光客はそれに従って追いかけていき、邪魔にならない距離で見ることができる、というわけ。
奥の階段を衛兵がのぼったので、階段下まで来ていいよ、という手振りを受けて、真っ先にダッシュする1号の姿。
いやぁ、いいダッシュでした(笑)
あわせて行進もしてみた。
衛兵交代を見終わってから、奥の建物を見学。台湾の歴史を全く知らないのだなぁ、と思いながら、この場所に祀られている人々の写真とエピソードを読みました。日本語の解説も随所に。辛亥革命・抗日戦争等の志士ほか、SARSの治療で命を落とした医師・看護師なども祀られているとのことです。衛兵交代が有名だし、観光気分で来てしまうけれど、敬意を持って振る舞うべき場所なのだな、と改めて感じました。
国立故宮博物院
またタクシーを拾って、つづいては国立故宮博物院へ。
東京の国立博物館でも今年の6月から9月まで特別展が開催されていますね。(有名な「翠玉白菜」の航海は終了したようですが)
【国立故宮博物院-故宮参観 > 参観情報 > 開館時間と観覧料金】
中は観光客でいっぱい。日本人も多いですが、中国大陸や韓国から来たとおぼしき団体さんが特に多いような気がします。有名な「白菜」と「肉形石」の展示室へは長蛇の列だったので、先に別の展示室を見つつ、団体さんが切れる頃合いを見計らって行きました。
こういった芸術品への興味は人それぞれでしょうが、綺麗なものや精緻な工芸品が好きな私にはとても興味深かったです。特に超絶技巧を凝らした象牙の細工品の美しいこと!!陶磁器や嗅ぎ煙草入れも素敵でした。特別展の白磁の皿にも、うっとり。
さすがにボリュームが多すぎ、子供には興味の湧きにくいものもあって、1号は途中で休憩。夫に付き添っていてもらい、一人でじっくり見てまわってきました。
ちなみに、故宮のフロントでは各国語対応のガイド機械が有料レンタルできます。スマートホンのような画面タッチ式の機器で、館内地図も見られますし、主要な展示品の解説が音声と文字で用意されています。1グループで1台借りておくのをオススメ!
ディンタイフォンの小籠包……と思ったけれど
続いては朝食へ。台湾ときたらやはり、小籠包でしょう!一番有名なディンタイフォン(鼎泰豊)のものを食べてみたい、でもあんまり行列するのも……と、比較的すいているという天母SOGOの店舗に行ってみたのですが。
やっぱり大人気、1時間待ち!
このあとの予定もあるし、さっさと諦めて、昼食はSOGOのフードコート内のお店で済ませました。
北投温泉
またまたタクシーを拾い、続いて目指したのは台湾北部最大の温泉地という北投温泉。
【北投温泉(新北投温泉)[ベイトウ・ウンチュェン(シンベイトウ・ウンチュェン)] | 台湾エンタメ・レジャー-台北ナビ】
最初、目的地を「地熱谷」にしていて、タクシーの運転手さんには夫がiPodの地図を使って説明したのですが、いまいち説明が伝わらず。駅のあたりで降ろされてしまいそうになったので、メモ帳に「地熱谷」と書いて渡すとようやく伝わったようでした。(でも結局、ちょっと手前で降ろされちゃったんですが)
日本人が台湾で意思疎通するには文字を使った筆談が一番だ、というのを実感します。
水着で混浴露天風呂体験!
北投温泉には時間貸しの貸し切り家族風呂などもあるのですが、温泉好きの夫が、どうせなら地元の人が来るようなところがいい!と主張。
それに、貸し切り家族風呂は狭いだろうし、ホテルの立ち寄り湯のようなところでは私が子供2人をまとめて面倒見ることになるし……
ということで、水着で入れる露天風呂「親水露天浴池」を体験してみました。このために、水着もちゃんと荷物に入れてきています。
【親水露天浴池】
コインシャワーつきの着替えブースがいくつかあるので、女性陣はそこを使って着替え。荷物はコインロッカーが使えます。足元が濡れているので、着替えには四苦八苦……(思えば2号はお父さんに頼むべきであった!)
2号はもちろんオムツが外れていないので、水遊び用オムツを着用させ、温泉には漬からないように代わる代わる抱っこしつつ、露天風呂を楽しみます。お風呂は水風呂から高温風呂まで、温度別に4箇所くらいに別れていました。
泉質は硫黄の匂いが強く、指の擦り傷にピリピリするくらいの、しっかりとした「温泉」でした。お父さんは大満足! 広い風呂が好きな1号も、楽しそうにあっちこっちと入っていました。のぼせやすい私は、2号とともに先にリタイア……。
もうもうと湯気の上がる「地熱谷」
お風呂を楽しんだあとは、源泉を見に「地熱谷」へ。(最初はこちらが先のつもりでしたが、タクシーが露天風呂の近くで停まったので前後逆になりました)
【:::台北市政府観光伝播局 台北観光サイト:::】
「地熱谷」と記された石の前で記念写真を撮り、奥へ進むと、もうもうと上がる湯気と強烈な硫黄の匂い。
この源泉は大迫力でした。草津か別府温泉みたい!(草津はこれほど匂いがなかった気もしますが)台湾で温泉ってまだあまり有名じゃない気がしますが、日本人は温泉好きですし、キレイなホテルをつくって観光客を呼び込めばもっと人気が出るんじゃないかなぁ。
帰りはてくてくと坂道を下って、MRTの新北投駅へ。これがまた、日本のちょっと古い温泉街の雰囲気にも似ていて、楽しいです。
MRTに乗ってホテルへ。北投線は新北投・北投間を往復するだけの短い路線で、北投から淡水線に乗り換えです。中山駅のホテルにしたのは偶然ですが、士林や北投とのアクセスに非常に便利な場所でラッキー。
夜に出かけるので、前日買ってきたものの残りと、ホテル1階の軽食コーナーから貰ってきたおかずで腹ごしらえをします。このホテルは朝と夕方に食事の準備があり、部屋で食べられるのがありがたいところです。
タイペイ・アイ
夜は台北ナビでチケットを予約していた「タイペイ・アイ」へ。地図を見た感じそれほど遠くなかったので、歩いて行ってみました。夜なので治安が少し心配でしたが、明るい大通りを歩くだけだったので問題なしです。
【臺北戲棚(タイペイ・アイ)[タイペイ・シーポン] | 台湾エンタメ・レジャー-台北ナビ】
タイペイ・アイについては、事前予約の紹介記事に当日のレビューも書いているので、詳しくはそちらで。開演前の時間や休憩時間もまるごとのエンターテイメントで、非常に楽しめました。後半の京劇は息を呑むアクロバットの連続なので、小学生の子供から大人までおすすめです。