2014子連れ台湾旅行記(2)タクシーチャーターで基隆、金爪石、九份、十份

旅行2日目は、日本から「旅々台北」経由で事前に予約しておいた日本語ドライバーのチャータータクシーで郊外をまわりました。
ドライバーは陳さんという男性。日本語はまだ勉強中とのことで、ちょっと辿々しかったですが、意思疎通には充分。一生懸命話して下さいました。

乗り込んで最初に手書きの予定表を渡して貰ったのですが、順番がメールで貰った計画とちょっと違い、金爪石と九份が先で十份が後になっていました。九份の夜景を見てみたかったのでちょっと悩んだのですが、現地のかたのおすすめ順番を優先した方がいいかな?と、そのスケジュールでお願いすることに。

基隆中正公園

どうせなら台北の外でお昼を食べようということで、港町の基隆に立ち寄りました。
まずは港が一望できる中正公園を散策。

【旅々台北【基隆港を眺めよう 中正公園】】
旅々台北【基隆港を眺めよう 中正公園】
IMG_7475
巨大な布袋様の像とか。

IMG_7516四天王像。

IMG_7493
龍?亀?

IMG_7501
回廊には漢詩の書がたくさん飾られていました。よく見ると金のインクが盛り上がっていて、手書きだと思うのですが、とても美しい。

右下の「葡萄の美酒 夜光の杯」の詩は「あっこれ学校で習った!」と一人盛り上がってしまいました。

IMG_7503
公園からは港が見下ろせます。

漁港でランチ

漁港へ移動。ぐるっとタクシーで走った感じ、ネットで見たのとなんか違う?「碧砂漁港」というところに行きたかったのですが、細かく指定しなかったので違うところだったのかもしれません。

陳さんにお任せして、適当な鮮魚レストランへ。

店の前の生簀の中から好きなものを選んで購入し、調理法を指定する、という方式です。
言葉が通じないので陳さんに通訳をしてもらい、イシダイを1尾買って刺身&味噌汁&焼き魚に。あとは、青菜の炒め物(素材が選べるので「日本だとあまり売ってないよ」というものを選択)と、陳さんおすすめの海藻のサラダ、そして炒飯をお願いしました。
トマトとフルーツの盛りは特に注文してないけど添えられて出てきました。

IMG_7528
味はまあまあかな?生簀で選べるのは面白いけれど、鮮度の面ではむしろ下がるんですよね。我が家は広島からよく釣りたてのお魚が届くので、魚については舌がウルサイです。

やはり観光客向けということでお値段は高め。そして夫婦+7歳の子にイシダイ1尾はやはり多すぎでしたね。申し訳ないけれど残してしまいました。

でもこうやって魚を選んで調理法を指定して……という体験自体が面白かったのでよかったです。これは下車案内ありのタクシーチャーターのメリットですね。

金爪石の瀑布とトンネルと黄金博物館

続いて金爪石へ。九份のお隣にある、かつての金鉱の町です。まずは黄金瀑布(滝)を見に。

IMG_7592
滝って言うかなんて言うか。

それから、映画「千と千尋の神隠し」の作中に出てくるトンネルのモデルと言われている場所に案内してくれました。
車でトンネルの入口まで連れて行って貰い、歩いて抜けてごらん、とのこと。その間に車を出口へ移動させてくれます。

IMG_7644
トンネルは暗くてひんやりして、確かにどこか不思議な感じがしました。

続いて黄金博物院へ。

【旅々台北 [黄金博物園區]】
旅々台北 [黄金博物園區]
博物館という名前ですが、ひとつの建物でなく、金鉱で栄えた当時の建物が保存してあったり、資料展示館があったり、カフェがあったりする公園のようなスポットでした。入場は無料。

観光バスなども多く、けっこうな人数が来ていたのですが、日本人より現地や大陸からの人が多いのかな?遠足か校外学習と思われる子供達の集団も。

あまり時間がなかったこともあって、早足でまわります。

IMG_7703 IMG_7715
黄金のプレートや、大きな金塊の展示。

この金塊は展示のアクリルボックスにまるい穴が二ヶ所あいていて、黄金を触るポーズで記念撮影ができるようになっていました。

散策しているとカフェからすごくいい匂いがしてきたのですが、時間がなかったので断念~。坑道見学や神社などにも行かず。もう少し時間が合ったら良かったかもですね。

出口近くのショッピング&食事エリアには「鉱夫弁当」という名物があるらしく、すごく行列していました。

九份散策

さて続いては、台北郊外の観光スポットとしては超有名!であろう、九份の街へ。
【「九份」の楽しみ方~Part1~ | 台北ナビ】
「九份」の楽しみ方~Part1~ | 台北ナビ
↑先に紹介した金爪石の紹介も。

九份というと、日本では「『千と千尋の神隠し』の湯屋のモデルとされる建物がある街」として知られていますね。(宮崎監督曰く、モデルではないらしいですが……)

現地でもたいへん人気の観光スポットとのことで、平日にもかかわらず、物凄い人です。待ち合わせの時間と場所を確認して、陳さんとお別れ。時間はおよそ2時間くらいだったかな。

セブンイレブン前から「基山街」へ。

IMG_0830
土産物や食品の店の並ぶ狭い坂道に観光客がみっしりといて、平日にもかかわらず大変な人混みです。
ぼちぼちと買い食いをしながら、上へ、上へ。
てっぺんまで登ると見晴らしがいいです。晴れていればもっと素敵なんでしょうが、九份は雨が多いんですよね。

坂を登り切ってさらに歩いてみましたが、観光エリアはそのへんでおしまい。あれ?なんか有名な階段どこ?と、地図とGoogleマップを頼りに確認してみたところ、基山街の途中で曲がらなきゃいけなかったみたい。

そういえば、人がたくさん行き来している階段があったなと、Uターンして坂を下ります。

赤い提灯で有名な階段は、基山街から階段を降りていくんですね。観光写真で刷り込まれたイメージのせいか、階段をあがっていくものと思い込んでいました。

IMG_7820
というわけで、階段通りを降りてから振り返って撮影。

階段をしばらく降りていくと観光エリアが途切れるので、またUターン。
こんどは基山街からさらに階段を上っていきます。

階段のてっぺん近くにあったお店「阿柑姨芋圓」で、九份名物「芋圓」入りのかき氷を。

IMG_0855
これ、すっごい美味しかった~!

ざっくりしたかき氷の上に、もちもちした甘い芋団子と小豆を茹でたものが載ってます。この芋団子がすっごく美味しいの!

茹でる前のお団子も売っていたので、買って帰れば良かったです。

ウロウロしたらすっかり約束の時間に。うーん、歩きまくる我々、茶館に入って景色を眺めつつ一服……なんて余裕のある行動はなかなかできませんねえ。

陳さんと合流して、続いては瑞芳駅へ。「平渓線」というローカル鉄道に乗って、次なる目的地である十份を目指します。
人数分の切符を買って、電車の時刻まで教えてくれた陳さん。至れり尽くせりです。

十份で天燈あげ

瑞芳はターミナル駅なので新しい雰囲気ですが、乗り込んだ車内はレトロな雰囲気。田舎の風景を楽しみながら、十份へ向かいます。途中、十份瀑布が見えるとのことでしたが、残念ながらよく分りませんでした。

十份駅で下車。こんな看板が。

IMG_0858
十分幸福。いいですね。

十份は線路の両脇にずらりと店が並んでいます。食べ物の店や土産物の店、そして目的である天燈あげのお店。

陳さんと合流して、その中のひとつに案内して貰います。

【旅々台北【のんびり歩く旅 天燈上げと十分観光】】
旅々台北【のんびり歩く旅 天燈上げと十分観光】

この記事にあるように、ここではお願い事を書いた天燈(ランタン)を空に飛ばすという体験ができます。しかも線路の上で!

IMG_7899
こんな感じで線路のすぐ傍までお店が迫っています。

天燈をあげるのも線路の上。
電車が通るとき(30分~1時間に1本くらいかな?)だけ、人がわーっと線路の上から逃げていきます。そして通過してすぐにまた戻ってくる、この光景がまた面白い。

天燈の4面に筆と墨で願い事を書くのですが、色によって願い事の種類が違い、単色もしくは好きな組み合わせを選んで購入。

IMG_7923
おすすめされた「白・青・黄色・ピンク」の組み合わせにしました。白が「健康・平和」、青が「希望・夢」、黄色が「学業・事業」、ピンクが「幸福・愛情」。

3人それぞれが願い事を書いたら、まずは広げて4面それぞれを記念撮影。(お店の人に撮ってもらえます)そのあと火を入れます。この大きさを空に飛ばす為ですから火も結構大きくて、熱い、熱い。

十分膨らんだら、手を離します。

IMG_7939
我が家の天燈を上げた時間はこの写真よりだいぶ夕暮れに近づいていて、薄暗い中、天燈が空へと上がっていく光景はどこか幻想的で、とても素敵でした。

ここで1号のために小さな天燈飾りのお土産を購入。(上の「旅々台北」の記事内で紹介されているものです)

ちなみにこのミニ天燈、台湾旅行でみた小物類の中でも一番可愛くて、他では買えない、しかも軽いと、海外旅行のお土産として完璧なアイテムでした。安かったし、たくさん買っておけば良かったー!と最終日になって後悔しきり。
機会があったらぜひどうぞ。

アクセスが悪いからか、ガイドブックなどではあまり扱いの大きくない天燈あげですけど、個人的には今回の台湾旅行で一番というくらい良かったです。おすすめ!

日がすっかり暮れると、駅のすぐ近くの吊り橋がライトアップされてとても綺麗。

IMG_8078
最後に橋の上を往復して、十份観光はおしまい。

深坑の「小師父豆腐美食」で夕食

IMG_8120

さて、夕食をどうするか?お昼にたっぷり食べて、九份で買い食いもして、あんまりお腹も空いてません。

陳さんにおすすめを聞いてみて、陳さんの地元である「深坑」の、臭豆腐の美味しいお店に案内して貰うことに。

IMG_8118
地元では有名店みたいですね。お店の名前で検索してみたところ公式サイトやガイド記事は見つからなかったのですが、ブログ記事がありました。

日本語はまったく通じないのですが、お店の人はニコニコして感じがいいです。2号の為にベビーチェアを用意してくれて、ぐずる2号を入れ替わり立ち替わりあやしてくれました。

壁には落書きがずらりとあり、1号もペンをもらって楽しく参加。

陳さんと相談しながらメニューを決めます。店頭に展示していた鶏がすごく美味しそうだったので、そのハーフサイズ、それからおすすめという茹で豚、名物の豆腐はとっつきのいい焼き豆腐の鍋、あとは炒め物を2品ほど。

IMG_8103
そして陳さんが「食べてみて!」と名物臭豆腐を奢ってくれました。

地元の人おすすめのお店だけあって、美味しい!モツなどの食べ物が苦手な私は臭豆腐はちょっとキツかったのですが、夫はかなり気に入ったようでした。
トータルで見て、今回の台湾旅行の中でも、一番美味しいお店だったと思います。

しかし、量が多すぎる……美味しいけど入らない!でも残すのも勿体ない!

お弁当もやっているお店のようだったので、持ち帰りができるか聞いてみたところ、快くOKしてくれました。ありがたや!

それから、陳さんによると深坑はちまきもおすすめだというので、また違うお店で持ち帰りを買いました。北部式・南部式で、それぞれ具材が違うのだとか。

ちまきの説明で「笹の葉にご飯と具を包んで蒸してあって、5月5日の節句に食べる……」と言われて、「それ、日本でも食べます!」となりました。
もともと節句の行事は中国から伝わったものですもんね。面白いです。

さて、この日の予定はすべて終わり。満足してホテルへ。
予定よりかなり長引いたのに、最後まで愛想良く、延長料金なども言い出さずに案内してくれた陳さんに、感謝感謝。多めにチップをお渡しして、1日を終えたのでした。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする

スポンサーリンク