二歳児の寝違え?→環軸関節回旋位固定という症状でした

突然の「いたい……」

ある朝のことです。我が家の二歳の長男がトコトコと起きてきて、「ちー」というので、まずはおむつ替えをしようと準備。「ごろんして~」と声をかけると仰向けになるのですが、そのとき「いたい」と渋い顔になります。
後頭部をぶつけたかな?と思ったのですが、その後、みるみるうちに機嫌が下降し、しくしくと泣き始めました。

朝、寝起きが悪くて泣くことはよくあるので、あまり気にせず、ごはんだよ~と声をかけるも、泣くばかり。食事も強行に拒否し、座椅子にうずくまったまま「いたい、いたい」と泣くので、これはさすがに様子がおかしいなとあやしてみましたが、様子は変わらず。「いたい」という言葉と、頭を動かしたがらない様子、手でかばっているような仕草を見たところ、どうやら頭のあたりが痛むらしい?

「ねんねする?」と聞くと「ねんね……」と答えるので、抱き上げて布団に戻してやると、安心したように横たわりました。

これは風邪かなにかで熱があり、それで頭痛がするのかな? とも思ったのですが、測ってみたところ平熱です。
横になったことで落ち着き、ほどなくして眠ったので、様子を見ようとそのままにしておきました。

起きない!動けない!

長男はそのまま昏々と眠り続けました。何度か目を覚ましてぐずるものの、横に行って相手をしてやるとまた眠り、昼過ぎまでずっとそのまま。

大丈夫だろうかとさすがに心配になるも、スヤスヤと眠っており、顔色も悪くはありません。ネットで心当たりの症状を調べてみたりもしながら見守ること数時間。

昼過ぎに目をさました長男は少し機嫌も回復し、元気な声で喋り、笑い声も出ます。それほど悪い状態には見えませんが、食事は拒否、起き上がることを非常に嫌がります。

そして、ずーっと左を向いて寝ていたのですが、私が布団の反対側から声をかけると、首をこちらに向けようとせず、怒り出す。右手が首のあたりに添えられていて、動きがあるのもほとんど下半身。

あれっ、これ、寝違えかな?

そう考えるといろいろ納得できましたので、その日はそのまま寝かせて一日を過ごしました。さすがに寝るのにも飽きて怒り出したので、布団ごと向きを変えてテレビの見える位置へ。なにしろ抱き上げようとすると泣いて泣いて拒否するのです。

食事は固めに作ったオートミールを、横たわったまま口に運んでやると、美味しそうに食べていました。

痛みもあってダメージが大きいのか、普段の長男には有り得ないほど、眠っている時間が長かったです。

整形外科へ

一日をそうして過ごして翌日。良くなったかな?と期待はするも、様子はあまり変わらず。さすがに気になるので、整形外科に連れて行くことにしました。

フラットにしたベビーカーを玄関に準備し、なるべく首に負担のないよう抱き上げて、寝かせました。すでに二歳四ヶ月、膝から下がブラーンとはみ出してしまいますが、座る姿勢よりはだいぶましのようです。抱き上げられたことで痛みを感じて、しばらくワンワン泣いていましたが、病院へ行くまでの十五分ほどでスヤスヤ眠ってしまいました。

診断「環軸関節回旋位固定」

ベビーカーで眠ったまま診察へ。症状を説明し、起こして一度座らせて(当然ギャン泣き……)、診察してもらいます。すぐについた診断は「環軸椎回旋位固定(かんじくついかいせんいこてい)」だろう、とのことでした。

先生の説明によると、首の骨と周囲をつなぐ靱帯が、子供はまだ柔らかいため、ひどくひねった状態になり、そのまま固定されてしまうことがある……という感じ?
レントゲンを撮れば確実にわかるけれど、この泣いた状態で撮るのも大変だし、すでにほぼ良くなっているようだから(右を向きたがらないが、正面を向かせたときに首がひどく曲がった様子がなかったので)、痛みがなくなれば通常に戻るはず。様子見でいいでしょう、とのことでした。

「寝違えみたいなものですか?」と聞くと、「そうそう。大人は靱帯が硬いから、寝違えても『痛いな~』となって治るんだけど」という答え。

ちなみにこの症状は一般的にはもう少し大きい子に多いようで、二歳児でなった子を診たのは初めてだそうです。

帰宅して検索してみたところ、「環軸椎回旋位固定」は「環軸関節回旋位固定」「環軸椎亜脱臼」とも呼ばれているようです。こちらのページで詳しく説明されていました。

【環軸関節回旋位固定】
環軸関節回旋位固定

診断して貰ってひと安心。帰宅してまた布団に戻し、その日もその姿勢のまま食事を摂り、ウトウト眠り、テレビを見る、横たわったまま周囲に並べたおもちゃで遊ぶ、という過ごし方でした。
首から上はかるく頷いたり首を振るくらいで、ずっと横を向いたままです。

治った!!

症状が出たのが木曜日の朝。結局、土曜日の夜までまるまる三日間、寝たきり幼児で過ごした長男。見たところ症状自体はずいぶん良くなっているのですが、酷い痛みの記憶が強く、起き上がるのを怖がっているようでもありました。

日曜日の朝もそんな感じでしたが、ひとまず首を支えて抱っこで起こし、私の身体で支えたまま、おもちゃを周囲に並べて遊んでいると、キャッキャと楽しげな反応。

私を背もたれをするように座らせておもちゃで遊ばせ、夢中になってきたところでそうっと離れると……よし、大丈夫!

しっかりと座って遊んでいます。首を痛がる様子もなし。

しばらくは移動にも躊躇があった様子でしたが、遊んでいるうちにすっかり元通りになりました。
三日も寝てばかりで、平衡感覚がおかしくなったか、足に力が入らないか、歩くときはしばらくフラフラしていましたが……。

以上、我が家のひと騒動でした。

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