我が家は夫婦して未だにガラケー持ち。電話としての使いやすさと料金を考えると、スマホはどうしてもコスパが悪くて踏み切れません。
代わりに、というわけでもないですが、夫婦ともにiPod touch(最近第5世代に買い換えました)を持ってまして、iPhone用のアプリはこちらで使用しています。ただ、iPod touchはWi-Fi環境でしかネットに接続できないので、外出時はフルに活用できないのが不満でした。
と、いうわけで、似非スマホ環境を導入すべく、先日導入したのがこちらです。
【IIJmio 高速モバイル/Dサービス】
月額900円(税抜)から使えるデータ通信SIMカードです。
SIMフリーのスマホ・タブレット端末やモバイルルータと組み合わせることで、いつでもどこでもお手軽にネット接続ができちゃう優れもの。接続は最大200kbpsと遅いですが、Twitterやメール、テキストサイト等がメインだとあまり気になりませんし、毎月もらえる無料クーポンや追加料金の支払いで一定量まではLTEの高速回線が使えるので問題なし。
この手の格安接続SIMカードのサービスは、MVNOといって今やたくさんの業者が様々なプランを出しています。各社サービス内容と料金は「格安SIM(ドコモMVNO等)LTE比較ランキング (2013年8月更新) | 最速資産運用」にまとまっていて非常に参考になります。
我が家が選択したのは「BIC SIM(ビックシム)」という、IIJとビックカメラが提携して提供しているサービス。
【BIC SIM(ビックシム)-ビックカメラ.com】
こちらを選んだ理由は
- IIJという会社への信頼感
- ユーザーの声を調べると接続が安定してそこそこ早いらしい
- ビックカメラの店頭で購入できる
- 月額1,000円以内で契約期間の縛りなし
- 翌月まで繰り越しできる500MBのLTE接続クーポンつき
- 月額380円の公衆無線LANサービスWi2 300が無料で使える
といったところ。
ところで、我が家は主人がプログラマ出身のバリバリのIT畑、私もIT系はそこそこ詳しい方なのですが、それでもこの格安SIMカードのサービス導入にあたっては色々悩まされました。
サービス提供会社の解説が、どこもあんまり丁寧じゃないんですよね。
格安で提供する代わりサポートはしません、自力で調べてくださいね、という印象です。
結局、実際に同じサービスを使っている人の書いたブログ記事などを参考にして、どうにか導入に至りました。
ので、同じように悩んでいるかたの為に記録を残しておこうと思います。
モバイルルータ購入
格安SIMカードの利用方法として多いのは、BIC SIMのサイトでも紹介されているように、SIMフリー状態のスマホやタブレットと組み合わせた使い方でしょう。
が、我が家は上でも書きましたようにiPod touchが2台あり、これをスマホ代わりに使用するのが今回の目的。
なので、別途SIMカードを入れるモバイルルータが必要になります。
IIJmioでの動作確認済機種の一覧は「高速モバイル/D概要 – 動作確認済み端末」にあります。
この中の「種別:モバイルルータ」で「LTE端末:○」のものをピックアップし、価格やスペック、ネット上の評判等を比較。
主人が通勤で毎日持ち運びたいということで、小型軽量の「L-04D」という端末に決定しました。Amazonで新品を購入。
ちなみに充電器と充電ケーブルは付属していないので、別途用意しなくてはいけません。
USB給電で、形式はmicroUSB。充電器はiPod用に買った二口タイプがあるのでOKとして、microUSBのケーブルがなかったので、100円ショップで1本買いました。巻き取り式のタイプで携帯に便利。
BIC SIMを購入
ちょうど新宿を経由する用事があったので、ビックカメラ新宿店でBIC SIMを購入してきました。売り場どこだろう? とかな~りうろうろしたのですが、レジ前で売ってました。
SIMカードはサイズが「標準SIM」と「microSIM」の2種類あって、カードを使う機種によって異なるので要注意。
L-04DはmicroSIMだったので、よーく確認してmicroSIMとあるものを購入しました。3,150円なり~。
店舗まで行けない人は、ビックカメラのオンラインショップで買えますよ。送料無料!
BIC SIMウェルカムパック マイクロSIM
BIC SIMウェルカムパック 標準SIM
IIJmioの契約
早速BIC SIMのパッケージを開けますよ~。
台紙にはめ込まれたSIMカード、「START PASS」の記載されたカード(どちらもクレジットカードサイズ)と、「はじめにお読みください」「かんたんサインアップガイド」「公衆無線LANサービス無料特典のご案内」という3枚の紙が入っています。
契約用のクレジットカードを用意して、まずは中の「かんたんサインアップガイド」に従ってIIJと契約。
契約手続きについては「【連載:第2回】余ったiPhone4Sを月額945円で子どもに持たせる方法「IIJmioの申し込み」 | ひとぅブログ」にて詳しく解説してくださってます。(こちらはイオンのウェルカムパックの事例ですがBIC SIMでも同じです)
プランは月額945円の「ミニマムスタートプラン」を選択しました。
申込後1時間以内には使えるようになってると思います。
L-04Dの設定
L-04DにSIMカードを差し込み(裏表と向きに要注意!)、バッテリーを入れてフタを閉じ、準備完了。
フル充電してから始めた方がいいんでしょうが、電源を入れてみたら問題なくついたので、先に設定をしてしまいました。
まず、手持ちのWi-Fi対応端末と、L-04Dを無線接続。
このあとIIJmioの設定をするので、キーボードの使える端末から接続するのが楽だと思います。
うちはWindowsVistaのノートパソコンがあったのでそこから。
取扱説明書の41ページ以降を参考に設定します。接続に必要となる「セキュリティキー」は、本体の中と、同梱の小さなシールに書いてあります。
この時点ではL-04Dがインターネットに接続してないので、パソコンもいったんネット接続が出来なくなりますが、慌てない慌てない。
続いて、取り扱い説明書の51ページを参考に、ブラウザのアドレスバーに http://192.168.2.1 と入力、52ページに書いてあるユーザ名とパスワードを入力してログイン。
設定画面の「ネットワーク設定」>「プロファイル」>「新規作成」の画面で、IIJmioの設定を登録します。
入力する内容は、さっきIIJとの契約で使った「かんたんサインアップガイド」の右下に書いてあります。
プロファイル名:「IIJmio」など好きな名前を
APN:iijmio.jp
パスワード:iij
ユーザ名:mio@iij
認証方式:PAPかCHAPのどちらかを選択
このプロファイルを作成したら、「ネットワーク設定」>「プロファイル」の画面で、新しく作ったIIJmio用のプロファイルに変更して「適用」をクリック。
最後に取扱説明書の46ページを参考にiPod touchとL-04Dを接続して、設定完了!
無事つながるようになりました~。
こちらの設定は「readme.txt お手頃価格になったL-04Dを買ってみた!(IIJmio編)」で丁寧に解説してくださっているので、そちらもご参考にどうぞ。
IIJmioクーポンスイッチアプリ「みおぽん」
毎月無料でもらえるLTE接続クーポンのON/OFFを切り替えるiPhoneアプリをiPod touchに入れておきます。
最安プランだと月に500MBまでですが、クーポンを「ON」にすると接続がぐっと早くなるので、急ぐときや重いサイトを見たいときなんかに便利。入れときましょう。
【iTunes の App Store で配信中の iPhone、iPod touch、iPad 用 IIJmioクーポンスイッチ】
公衆無線LANサービス「Wi2 300」
無料でついてくる公衆無線LANサービスも申し込んでおきます。サービス範囲内だと無料でかなり高速で接続できてとっても便利。
BIC SIMオリジナルプラン申込画面から「ログイン情報を取得する」のボタンをクリックして登録に進みます。案内はピンク色の「公衆無線LANサービス無料特典のご案内」の裏面の解説を参考に。
登録後iPod touchに「Wi2Connect4(iOS4未満ならWi2Connect2)」をインストール&設定しておくと、サービスエリアにいるときに自動的にログインできます。
うまくつながらないこともありますが、街中だとスポットがかなり多いので便利ですよ~。
使用感
快適! のひとことです。やっぱり、料金を気にせずどこでもiPod touchからネット接続ができるのはすごく便利。
今まではネットがしたくても料金を気にしながら携帯で接続したり、無料の公衆無線LANスポットを探したりしてたのが、iPod touchの画面で使いたいときに気軽に使えるのはとってもありがたい。回線はさすがに遅いですが、動画を見たり大きな画像を見るわけではないのでそれほど気になりません。回線が重くて困るときだけクーポンをオンにしてしまえばいいですしね。
ただ、小型軽量のルータにしたので、バッテリーの持ちはそんなに良くないです。使わないときはWi-Fiをオフにしておけばそこそこ持つようですし、Wi-Fi自動オフの機能もあるのですが、iPod touchのプッシュ通信を使ってると結局Wi-Fiつなぎっぱなしになってしまう模様。ルータの電源かiPodのWi-Fi接続をこまめに切る、またはプッシュ通信をオフにするなど工夫をしたらいいかも。
バッテリーがどうしても気になる場合は、純正品じゃないですが大容量のバッテリーや、ちょっと分厚くなりますが同じくらいのサイズで持ちのいい新製品があるみたいなので、そっちも検討してみるといいかもです。
【PSE認証済】★標準バッテリーの約3.3倍の大容量(5400mAh)!!★超大容量バッテリーパック L-04D(ブラック) 新品価格 |
コメント
はじめまして。スマホにしないと時代遅れかと気にはなるのですが、料金が高すぎて、使っているiPodを擬似スマホにならないかと考えていますが、ルーターをSIMカードは夫婦それぞれ購入するということですか?あと、ルーターは持ち歩かないと、どこでもネット接続は出来ないのでしょうか?こういうことに詳しくないので、是非アドバイスもらえると嬉しいです。
祐くんのママさん、はじめまして!ご質問ありがとうございます。
お持ちのiPod(iPod touch?)を疑似スマホにということですが、ご夫婦でそれぞれ別行動中もお使いになりたいという場合は、仰るとおりルーターもSIMカードもそれぞれ必要になります。契約も2回線分になると思います。
ルーターは有効範囲があるので、外出時には持ち歩きになります。
我が家はいまだにルーター1台ですので、別行動の日は外出時に使いたいほうが持ち出すという感じで運用しています。
ルーターは1万円台で買えるので、すでにiPod touchなどのタブレット製品をお持ちの場合はルーターを買った方が経済的だと思いますが、持ち歩くアイテムが増えてしまいますし、充電なども面倒なので、ルーターを買う代わりにSIMカードに対応した白ロムのスマホを入手するのもありだと思います。(中古品もあるようです)
また最近では「イオンのスマホ」のように従来の携帯キャリア以外の会社が安いプランを出しているので、そちらを検討するのも一案かと思います。
以上ご参考になりましたら幸いです。