先日まで夫の会社の社宅に住んでいたのですが、年度末で社宅居住の期限が切れるので、引越しをしました。幸い近場のマンションに空室があったので、徒歩の距離の移動になりました。
引越しにあたって買ったものや経験したことがいくつかあるので、紹介していきますね。
引っ越し屋さんを選ぶよ！
徒歩の距離といっても大物家具や家電は自分たちで運ぶのは難しいわけですから、もちろん引越し屋さんの出番です。
今回、会社都合の引越しになるので、12万円までなら会社が払ってくれるとのこと。これを踏まえて引っ越し屋さんを選ぶことにしました。
（１）webサイトから一括見積もり
まずは相見積もりをとろうということで、引越し比較サイトを使います。
今回使ったのはsuumoの引越し見積もりサイト。
この手の一括見積もりサイトは単純にまとめて見積もり依頼が出せるだけでなく、料金に割引がつくことが多いので、目当ての引越し会社がある場合でも使っとくといいかもですね。
さて引越しの情報を入力し、気になる引越し会社を選択して見積もり依頼をかけます。その場で概算数字が出るのが数社、のちほど回答となるのが数社。
登録したメールアドレスに連絡が来るので、金額概算やサイトの口コミなども参考に、いくつかの会社に訪問見積もりを依頼します。
4人家族の引越しなので、実際に家財の量を見て貰わないとトラック台数も決まらず、正確な料金はわかりません。さらに日程や見積もりのタイミングによっても料金は変動するので（同じ引越し会社の同じプランでも10万円くらい平気で変わったりします）、引越しが決まったらなるべく早めに訪問見積もりをしてもらったほうがいいでしょうね。
（２）訪問見積もり
誰でも名前を知っているいわゆる大手さんから、地元の小規模の会社まで、いくつかの引越し会社さんに連絡して訪問見積もりの日程調整をしました。
早いところで「今日これから行けます！」という会社もあり、遅くても数日以内には来てくれるところが大半。日付だけ決めて、時間は前日夕方に連絡しますという会社もあり。
数社に相見積もりを取るとなるとこの日程調整だけでちょっと大変なので、くれぐれも早め早めの行動がいいですね。
そして、「この場で決定してくれれば、これだけ割り引きできますよ！」というのが、営業さんの常套句。
大手の会社など、料金お高めだけど、折り合えばここがいいなあ……という会社があるなら、見積もりに来てもらうタイミングはよく考えたほうがいいかもしれません。そこを最後にしておけば比較検討の上即決できますし。逆に最初にして予算を告げて「相見積もりの予定だけど、これで行けるなら即決してほかは断ります」と交渉するのもテかも。
くれぐれも気をつけたいのは、営業さんの勢いに押されて検討が甘いまま即決してしまい、のちのち悔やむことのないように、ということですね。
営業さんは「いま決めて貰わないとトラックも確保できない」「すぐ決めてもらわないとこの値段ではとても無理」と即決を迫ってきますが、譲れないポイントがあるなら、割引率に惑わされて安易に譲歩してしまわないことです。
ちなみに私は伝家の宝刀「主人の許可を貰わないと私が怒られるので…」で即決の押しはすべてかわしました（笑）
もちろん、条件がおり合えば即決するのもいいと思いますよ！
我が家が重視したポイント
1．価格
上でも書いたように、会社からの補助金が12万円。基本的にこの範囲におさまる内容で、できるだけ満足度の高い引越しになるよう考えました。
２．時間帯
ここは朝1番にこだわりました。朝9時頃から始めれば、移動距離も少ないので午後早くには引越しが終わります。それなら周囲にもそれほど迷惑にならない時間帯だし、引越しの挨拶に行ったり、とりあえずその日と翌日朝に必要な荷物の荷ほどきをする時間も十分。
フリータイムや午後便など、ほかのお宅の引越しが終わり次第作業員さんが来てくれるプランだと、料金が安くなることが多いのですが、そうすると引越し終了が夕方から夜になってしまいます。それから荷ほどきとなるとしんどいし、夕方のばたつく時間帯に引越し作業がかぶると隣近所に迷惑になりかねないので、気をつけた方がいいポイントかなと思います。
（以前、夫婦二人で神奈川から東京に引越しした際には、フリータイムのプランを使ったのですが、作業が夕方になり、しかもその日のうちにエアコンの取り付けをしたので、夕食時にエアコン工事の騒音で隣近所に迷惑をかける結果となってしまい、苦情を言われてしまったのでした…）
３．エアコン工事の追加費用
エアコンの工事費は取り外し・取り付けで１万円程度という会社が多いようです。しかしこのエアコン工事が曲者で、当日になってホースの長さが足りない・ホースが老朽化していて再利用できないなどなど、追加費用がかかりますよと言われることがあるんですよね。
我が家のエアコンは結婚当初に購入した、十数年もの。引越しもこれで３度目で、ホースも何度か曲げ伸ばししています。実は前回の引越しでエアコンの取り付けの際「ホースが古くなっていて、また曲げ伸ばしすると金属疲労で折れる可能性がある。交換したほうがいいかもしれない。使用中にホースが駄目になると最悪エアコン本体まで壊れますよ」と電気工事のお兄さんに言われていました。そのときは結局、ホースは交換しなかったのですが（ラッキーなことにその後８年壊れず使うことができました）、さすがに今回は無理だろうなと、覚悟の上。
というわけで、エアコン取り付け工事のそうした追加料金がいくらくらいになって、どのような支払いになるか、というのは必ず確認するようにしました。できる限りこの費用も含めて補助金の範囲でおさめたいですもんね。
まあたいがいどこも基本工事の料金のみ引越し料金に含め、追加工事費については実際に来る作業員さんの言う代金を支払い、というシステムだったのですが、訪問見積もりに来て貰った会社の中ではアップル引越センターさんにエアコン移設と移設に伴う追加料金のうちよくあるもの（ホース交換、ガス交換等）までカバーするパック料金（２万円）がありました。追加料金がかかりそうなことがあらかじめわかっている場合（エアコンの古さや引越し先のエアコン設置場所の状況を営業さんに話すと、追加料金がかかりそうかどうかおおよそは見積もってもらえます）にはすごくいいパックだと思います。
４．スカパーアンテナの引越し
我が家ではスカパーを視聴していたので、スカパーのアンテナの引越しも必要になりました。スカパー公式サイトからもアンテナの引越しが依頼できるんですが、決して安くありません。訪問見積もりの営業さんに相談すると、大抵の引越し会社が電気工事オプションの中にスカパーやＢＳのアンテナの取り付け・取り外しの項目がありました。エアコン工事と同時にやってもらえるので手間も減っていいと思います。
ただし、スカパー専門の業者さんではないので、取り付けの難しい場所などではかえって料金がかさんだり、取り付けがあまり美味くない可能性も。これは引越し先の状況も考えてどちらに依頼するか考えたほうがいいかもしれません。
５．日程
３月下旬の引越しだったので、休日は金額がかさむだろうと予想し、平日の引越しでもＯＫにしました。実際、休日はすでに埋まっていたり、料金が予算オーバーというところが多く、火曜日の引越しになりました。
当日までに荷造りや家具配置のプランがしっかりできているなら、引越し当日に家族が行う作業は実はそれほど多くありません。一番大変なのは空いた部屋の掃除と片付けですが、これは退去日まで余裕があったので、後日としました。
近距離の引越しで、新居の契約日から旧居の退去日まで間があるという好条件あってのことですが、直前の土日を荷造りに使える平日引越しはなかなか悪くなかったと思います。
ただ、確実に悪戯をしてもらうだろう２号（現在１歳８ヶ月）を引越し作業の間ずっとおんぶしていたので、かなり肩が凝りましたけど……。
６．あまり小さな会社にはしない
引越しの満足度は結局当日来る作業員の質に左右されるところが大きいと思うのですが、規模の大きい会社ほど社員やアルバイトの教育の平均レベルは高いだろうという判断です。何かあった場合のクレーム対応も、基本的には大きい会社ほどしっかりしているだろうと考えられます。
このあたりから、料金が予算内であれば、ある程度規模の大きい会社を選ぼうという方針にしました。
７．追加サービスが頼めるかどうか
基本的に引越しのみの依頼の予定でしたが、予算の範囲内で追加サービス（一部梱包や、部屋のクリーニングなど）を使えそうなら使おうという方針。
サカイ引越しセンターさんだったと思いますが、「料金は下げられないけどお皿の梱包作業は追加できますよ」というところもありました。
ただ梱包を追加するとそのぶん当日の作業時間が長くなるので、良し悪しの部分もあります。
今回は時間や日程、予算との折り合いで、追加サービスは特に頼まないという結果に。
（３）決定！
結局６社ほどに訪問してもらい、最終的に決めたのはアップルさん。
【首都圏、関西の引越しならアップル引越センターへお任せください。リサイクル品の買取も同時にできます。】
決め手は平日朝一番の引越しで、電気工事の追加料金も含めて予算内におさまったこと。営業さんも時間をかけてしっかり話を聞いてくれ、押しつけがましくもなく、印象が良かったです。
当日の引越しもきちんと養生してくれましたし、梱包しきれなかったものの一部もその場で箱に入れて運んでくれたり、耐震マットの取り付けに応じてくれたりと、全体的に良かったと思います。
（とはいえ、照明器具をうっかり運び忘れそうになられたり、外せるはずの照明器具を外せないと言われたり、冷蔵庫の部品の一部を旧居に忘れてきてしまって取りに行かされるなど、カンペキではなかったですが……まあ、許容範囲です）
電気工事は別途連絡があり、前日にエアコンとアンテナを取り外し、引越し翌日に取り付けと、余裕のある日程で作業して貰えました。（結局、リビング のエアコンが作り付けだったためにアンテナの配線を室内に入れるための場所が確保できず、窓の隙間に配線するためのフラットケーブル代金6,000円のみ 追加でかかりました）
おまけ：アート引越しセンターの配線シールがお役立ちだった
前にお願いしたことのあるアート引越しセンターはサービスも良く満足だったので、今回も見積もりに来てもらいました。今回は金額その他が折り合わず契約しなかったのですが、訪問見積もりのときにくれたテレビ・ビデオ等配線用のシールはすっごくお役立ち！毎回苦戦していた配線でしたが今回はほとんど苦労なくできました。
これを貰うためだけにでもアートさんに見積もり依頼した方がいいよ！というくらい、おすすめアイテムです。